不動産鑑定

大手鑑定事務所、行くならどこがいい?

こんな揶揄が聞いたことがあります

F:オタク 
D:チャラい
T:体育会

言い得て妙な気がしなくもない

F・D・Tがどこなのかは各自で調べてください
以下はねこきん個人の主観的なひとりごとです

Fさんの紹介

オタク個性豊かな方が多い会社です
不動産鑑定士の人数は圧倒的1位!
まさに業界の雄です
(HPによると平成29年6月1日現在:不動産鑑定士271人!他社と比べてその差は圧倒的)
優秀な方も当然多く、各分野の専門家も揃っています
全国に支社があるため、地方の情報も入手しやすい
転職時に業界No1アピールができる

準公務員的で保守的な面もチラホラ
みずほ銀行系列なので役員人事は出向者が多い?
転勤の可能性がある
(とりあえず新人は地方中枢都市に配属→実務修習を終えて鑑定士登録(ここまで2年間)→転勤ってパターンが一般的(もちろん例外あり))

Dさんの紹介

チャラ男社交的な人が多く、明るく楽しく仕事している会社
民間鑑定業者売上No1です
(HPによると平成29年3月1日現在:不動産鑑定士100人
やりたいことをやらせてくれる社風
出る杭は引っ張るがモットーの様でいろいろなことにチャレンジしています
3社でも相対的に若い人が多い、事務のお姉さんがきれいだとか
海外不動産評価に力を入れているため、英語講師がいたりします

基本給が安い
代わりに残業代は青天井でつくとか
地方都市に支社はあるが、東京集中の感がある

Tさんの紹介

体育会真面目な人が多い会社
鑑定機関の中でも評価書の評判が良い
Dさんに次ぐ民間第2位の鑑定業者
(HPによると平成30年4月1日現在:不動産鑑定士70人
再開発など周辺業務の力が強い
他に比べ給料が高い
勤務地希望が通りやすい・原則、転勤もない
関連会社にホテル特化の会社がある
(ホテル関連では業界No1で、社内外から評価が高い
勤務地はなんと東京の帝国ホテル!)

3社で一番忙しい
(必須アイテム寝袋の噂は嘘らしい)

三者三様

基本的に1長1短感は否めない感じです
就職を希望している方は、
・勤務地
・給料
・仕事量,仕事内容
・人間関係
などなどを吟味して、自分に合うと感じる会社を選べばいいと思います

鑑定評価に関しても各業者でも得意不得意はありますが、あくまで専門性の高いレベルの話です
何処でも基本的な鑑定評価の力を身につけるなら十分な環境です
もちろん個人の能力・やる気次第で過ごした時間で差はつきますが、
勉強に対する姿勢があればどこでも一人前になれます

業務の忙しさも、基本的に繁忙期はどこの会社のどの支部にいても殺人的になりえます
労働集約型の仕事のため仕事が集中する時期はとても忙しいです

終電帰り嫌ー、休日出勤嫌ーって人だと繁忙期キツいです/span>
※逆に、閑散期は一日中暇です
会社も繁忙期の大変さを理解しているので、仕事のないときの定時上がり・有給消化も推奨してます
これもどこの会社も同じ

鑑定事務所からのその後のステップ

もちろん勤め上げるのも一つの選択肢です
それ以外となると、
転職or独立といった選択の幅が広がるのが士業の魅力の一つです

転職

東京圏の場合、独立ってあまり……というかほぼ聞かないです
基本的にステップアップの転職が多い
鑑定事務所 → 転職を考えている場合でも、3社出身なら評価してもらえます

転職先はAM、監査法人、投資銀行とかを選択肢として聞きます
もやっと伺った感じでは年収が1〜2本upってとこらしいです

大手事務所の年収として、入社丸5年経ったくらいで年収6〜8ってところかと思います
(景気・首都圏か否か、3年一度の固定がある年かなどにも左右されますが)

個人的には良い感じの水準だと思いますが、多いととるか少ないととるかは個人次第ですしね
(ちなみに金融機関や不動産会社が比較に上がりますが、
鑑定事務所と比べたストレスは比にならないと思った方がよいです
飲み会・出世競争・運などが絡んだ上で、鑑定事務所より少々給料が良いくらいです
そもそも出世しなかったら給料は上がりません)

3社以外でも、M、C、Vや関西ならRさん当たりは中堅事務所としてノビノビやってる良い感じの評判を聞きますね
Mさんは外資Jの傘下に入ってものの、従来と環境は変わってないようです

独立

東京圏以外では、反対に転職ではなく独立ですね
3〜10年位勤める → 独立 って流れが多い印象です

『実務修習2年 → 鑑定士登録後3年』の計5年勤める位が独立のきっかけになる一つの節目だと思います
鑑定士登録3年を経たないと地価公示・地価調査の評価員になれないためです
(要件は、鑑定士登録3年+年間5件以上の鑑定実績)

また、5年間くらい経つと一通りの案件は、独りで完結できる力が付いているのも理由の一つです

ただ、地方は公的評価に依存した収入体系なのは間違いなく、かつ今後の公的評価の行く末は不透明です
いきなりAIに取って代わるなんてことはないと思いますが、評価ポイントの削減は確実に進んでいます

地方鑑定士の高齢化・不足は問題として上がっており、
地価公示評価員にはなりやすい傾向にあります
昔は登録後3年で評価員入りは出来なかったりしたそうですが、最近はそうでもない様です

一方で、地価公示を不動産鑑定士がやらず、
コンピューターに任せてもいいのではといった見解があるのも事実です

まとめ

大手鑑定事務所の選び方

・大手3社にもそれぞれ個性がある
・実力はどこの事務所でも付く
・自分のカラーに合わせて選択すると良いです
・勤務鑑定士・転職・独立の選択肢があり、有利に働く